生態系保全
標高1200m白山登山道にて、外来種(オオバコ)を駆除する活動を継続しています。
白山は「花の白山」と呼ばれ、約250種の高山植物が生育し、約100種が白山を西限としています。現在、白山一帯にオオバコの分布が広がり、高山植物を脅かす問題が起きています。外来種というと海外からきた植物と思われがちですが、オオバコ自体は平地で良くみかける植物です。しかし、本来白山には生息していない植物で、登山靴や車のタイヤ、建築資材などについた種によって持ち込まれました。オオバコの種は更に登山靴に付着して山頂などに運ばれ、拡散していく状況の為、まずは登山口の早急な駆除が必要。また駆除は、白山高山植物固有種のハクサンオオバコとの交配による変種を防ぎ、ハクサンオオバコの遺伝子を守る重要な意味もあります。
高山では土壌が薄く貴重なので、土を掘りこさず根切りという道具を使って作業します。自然學校スタッフから、今年は綺麗に根切りができていたとお褒めの言葉をいただきました。参加者からは、時間が足りない、もっとやりたかったとの積極的な声もありました。